元花組の大浦みずきさんが、肺がんでお亡くなりになったというニュースを、悲しみとおどろきで受け止めてしまいました。おキャル様とのダンスは、宝塚でも屈指のものだと思います。謹んで哀悼の意を表させていただきます。
さて、肺がんといえばやはり喫煙の問題が取り上げられ、タバコ税のことが話題になります。健康のことを考えれば(喫煙者周囲の方の健康も含めて)増税は適切な処置だと思います。このような時に、国の税収のことを同時に論じるような愚は避けたいものです。次元の異なる話です。
このように、次元の異なることを同じ土俵の上で話をされるとややこしくなり、整理を要します。疲れると、考えがまとまらなくなり、あれもこれもと手一杯になってしまうことがあります。そんな時は、問題を箇条書きにし、整理をすることが必要です。なつめさんのダンスのように一糸乱れない、すっきりとしたまとまりが大切です。しかし、どうしても考えがまとまらなかったり、次へのステップがわからないといったような際には、何時でも当院へお越し下さい。一緒に解決策を考えましょう。
おかげさまで、開院して3年目を無事迎えることが出来ました。患者さん達やスタッフ、周囲の方々のおかげだと心より感謝しています。3時間待ち3分診療であった病院勤めの頃とは違って、一人一人の患者さんと向き合える時間ができて充実した生活を送らせていただいています。さて、最近気になることは、データをどのように読むかということです。先日も「学力の高い子供の親の年収が高いから、子供の学力を伸ばすにはお金があればよい」なる意見を読みました。本当にそうでしょうか?確かに、年収の高いことと子供の学力が相関するのは事実でしょうが、だからといって結論をそのように決めつけられるのでしょうか?立命館の先生の反論も新聞には出ていました。私は教育のことはさておき、血圧について述べたいと思います。しばしば「血圧が高いからしんどいので血圧を下げて下さい」といって来院される方がおられます。事実としてしんどいことや頭痛といった身体症状と、血圧が高いことは一緒に起こります。しかしながら「血圧が高いからしんどい」のではなく、「しんどいから血圧が高くなる」のです。しんどい原因を調べず、点滴・注射などでその場しのぎの治療をしたり(ひどい場合にはビタミン剤の輸液)するようなことだけはやめましょう。しんどい原因がどこから来ているのか(精神的なことも非常によくあります)を調べた上で正しい対処をしたいものです。
水曜日の午後は当院休診ですが、小生は某総合病院で脳ドックを担当しています。その後症例検討会に出席して、毎週up to dateの勉強を重ねています。そこでしばしば聞かれることは「歳をとったから物忘れは仕方がないことだと、みんな言ってるけど」ということです。
普段、むらた医院で接している方とは違ってドックに来られる方ですので意識が違うのは当然なのですが、いかに一般には認知症のことが理解されていないのだと痛感いたします。歳を経ても認知症にはなりません。認知症は病気だから起こるのです。それゆえ、すぐれた治療薬が存在するのです。物忘れにお悩みの方がおられたら、何時でも御来院下さい。
当院から徒歩5分の所に壬生寺があります。毎年2月2日~4日は白河天皇の発願によって始められたといい伝えられている節分会が催されます。もともと節分は、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられ、それを追い払うための行事です。心身ともに疲れやすい季節ですので、十分注意して健康を守りましょう。家族で豆撒きをして、恵方巻を食するのも生活にリズムをつける意味で良いことと思います。出来るだけ人と直接会って、顔をみて話をすることが、こころの安定の為には大切なのではないでしょうか?それでもしんどいことがあったら、当院がそのしんどさを取るお手伝いをさせていただきたいと思います。
はいからさんは通れなくなり、初舞台生の公演も中止になって、さぞかしがっかりされておられる方が多いと思います。皆様Sky Stage に没頭されているのでしょうか?在宅テレワークなどで生活のリズムが壊れるとメンタルには大きな問題が生じることが多いものです。「ルーチンワークを決まった時間に過ごす。」このことだけでも、気分障害を防ぐことができます。ロケットとデュエットダンスを見ないとおちつかないように、ルーチンワークが大切ですね。朝の起床時間は必ず守り、食事時間・入浴時間を一定にされて体調を崩さないように留意してください。
SSRIの広範な使用、非定型うつ病・きまぐれうつ病などがトピックスとなり、最近うつ病の遷延化が話題になることが多いようです。治療を開始して6~7年も経過するといったことがしばしば話題になっています。当院も開院1年を過ぎまして、患者さんの多くが、治癒・軽快して治療終了ということになられました。残念ながら、治療を自主判断で止められる方もみられます。しかし、このような方は疾病が再発される率が高いようです。やはり医師が通院終了を告げるまで根気強く治療されることが、治癒に向かう大切な道筋ではないかと思っています。
新型コロナ肺炎について(Apr. 21 '20)
新型コロナ肺炎期間中も通常通りの診療を行っていますが、マスク・アルコール・防御ガウンなどが不足していますので、それに応じた対応になっております。